一昔前になってしまった写真を、今のに混ぜるのは、なんかイヤ。
今日撮った写真を、今作っているのにつなげて、膨らませたい。
ふだんから夜明けの山に出かけたり、近所を歩いたりしてきたが、
最近は街に出て、街そのものを撮るのが楽しくなってきた。
感染を避けるのにも都合がいいし、遠慮せずに三脚も使える。
何よりも、青い光が好きなのだ。
昼間の黄色い光はダメではないけど、何だか緊張感がなくて、
一段落した日常の残像みたいで新鮮さがない。
夜明けの青は、ありふれた日常を未知の世界にする。
日常の風景を未知の世界として見るということは、客観ということであり、
日常を客観するということは、人間の住む世界を距離を置いて眺めることになり、
とどのつまりは、人間というものをあぶり出すことにつながると考えている。
それを得るには、たくさん撮って、良いタイミングをたくさん作らねば。