日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

映画は、画で観る。

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映画は、まず画面がよくないと、と思う。

派手な物語を必要としなくても、良い画が映されれば、僕は結構満足できる。

丁寧な画作りをすれば、言葉で説明する以上の何かを与えてくれる。

もちろん物語があってこその映画だけど、案外、物語だけを見てるわけでもない。言葉では説明できない物語の展開だってあるし。

 

なんというか、膨らまないで、そのまんまの画ヅラの映画ってあったよね。大スターが写っていれば、それでいい、みたいな。

そういうのを見てしまうと、イライラする。作為が前面に出てしまっているのもさらに、イライラする。

 

WOWOWでいま『台風クラブ』をやってて録画中なんだけど、相米慎二のこの頃の作品は好き。そのまんまの画と言われればそうなんだけど、画面にエネルギーを感じる。

 

青春のやるせなさ、野蛮さみたいなのが、ワンカットの長回しで記録する感じは、単純なカッコよさを超越するものがある。そのあたりをベルナルド・ベルトルッチも絶賛したらしい。

 

ただ、作為的といえば作為的・・・・・なんだけど、役者に何度も何度も演技をさせて、それを何度も何度も撮ったことで、わざとらしさを吹き飛ばすことを可能にしているのかもしれない。

生きて血の通った映画を作る「現場の人」って感じ。

一つのことを訳がわからないくらいに繰り返すことって、たしかに面白い。

反復、反復、反復。

 

うちの会社のトイレの日めくりカレンダーには、「努力とは、反復である」と書いてある。

やっぱり、そうなのか。

 

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