今朝は鞍馬に行った。
一度、街とは逆の方向に行ってみるのもいいだろうと思ったのだ。
叡山電車、終点「鞍馬」。
下車すると、黒く沈んだ山の稜線と青空の対比が美しい。
そして寒い。
川にかかった木の橋を渡るとツルッと滑る。霜が降りている。
鞍馬に並ぶ家々は、京都市街で見る町屋とは一味違う。
川沿の裏に回って眺めると、木枠のガラス窓が壁一面に広がっていたりする。
夏は気持ちが良さそう。
でも、誰も住んでいない家も結構ある。
「鞍馬から牛若丸がいでまして・・・・」は、『青菜』という落語のセリフ。
若い頃、桂枝雀の『青菜』のカセットテープを友達からもらって何度も聞いていたものだから、「鞍馬」と聞けば、意味なくこのセリフが出てくる。
そして牛若丸はこの土地にいたのかと思うと、今度は『日本昔ばなし』の牛若丸の話を思い出す。 記憶の数珠つなぎが、癖になっている。