日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

ロバート・フランクの自作年表。

 

 

午前2時ごろに目が覚めて、そのあと眠れない。昨日もそんなだった。

 

寝転んだまま思いをめぐらせるうちに、ロバート・フランクの『アメリカンズ』の最初の出版は何年なのかを僕は知らないことに気づいた。

 

午前4時を過ぎて起き上がり、1992年の雑誌『Switch』の「特集 ロバート・フランク」を本棚から取り出す。この号には年表があったのを記憶していた。

 

ページをめくると編集者が作った年譜とは別に、ジム・ジャームッシュとの対談のページの端に「ロバート・フランク自作年表」というのを見つける。 

 

雑誌を買った当時にたぶん目を通してはいたと思うが、記憶には残ってなかった。

 

22歳の写真に何の興味もなかった僕、そして今現在の僕とでは、ロバート・フランクという人の捉え方は全然違う。 もともと、ビートニクの詩人たちを撮った写真家として、僕はこの雑誌を買っている。

 

年表の内容はと言えば、

まさに直感的・散文的に書かれた短い文章の中に、ロバート・フランクの等身大の人生を想像することができるものだった。 活きた言葉だった。

 

当初の目的だった『アメリカンズ』の最初の出版は1958年で、僕の想像より前であり、そしてロバート・フランクは、大正生まれの人だったことがわかった。