日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

1958年、『アメリカンズ』。

ロバート・フランク『アメリカンズ』刊行は、1958年。

 

同年にカサヴェテスの映画『アメリカの影』

前年、1957年にケルアックの『路上』

またその前年、1956年にウィリアム・クライン『ニューヨーク』ギンズバーグの『吠える』

ケネディアメリカの大統領になるのは、その後。

 

アメリカンズ』が生まれた頃の時代背景はどんなものだったか?

そしてロバート・フランクはスイス生まれで、戦後1947年にアメリカに渡っている。これはとても重要なこと。

 

様々な時代の写真作品をトントンとひと揃えして良し悪しを比較するということには、やはり無理がある。作られた作品の時代背景というのは、知っていて損はない。 「その時代の人」が作品を作っている。

 

逆に今の時代とは、どんな時代なんだろう? 

自分は今、何を感じて、どんな空気を吸って写真を撮っているのだろう?

今、この一瞬は、過去になっていく。 

私が安住できる場所は、どこにもない。

 

 

 

 

 



ついでに。

 

ダイアン・アーバスは、1923年生まれで、ロバート・フランクの1歳年上。 

ということは、ダイアン・アーバスも、日本で言えば大正時代生まれの人だったのか、驚き!

 

リー・フリードランダーは、1934年生まれで、ロバート・フランクの10歳年下。 何となく納得。

 

年表と地図は見ていて飽きない。