日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

答えは無い。



 

 「私はあらゆる種類の真実、あなたの真実も誰かほかの人の真実もあると説くが、それらすべての真実の裏には、ただひとつの真実があるのみであり、それは真実が全くないということなのだ。 あらゆる真実の裏には真実がまったくないと私とこの教会は説く!  あなたがもといた場所は消えてなくなり、あなたが行こうと思っていた場所はそこにはなく、あなたがいまいる場所はそこから去らないかぎり善き場所にならない。 あなたの居場所はどこにあるのか? どこにもない。 外の世界ではどこにも居場所はないのだ」

 

 

 これは、先にupした際に取り上げた雑誌『Switch』(Septembrer 1992 Vol.10 No.4)の「特集ロバート・フランク」の中で、ジム・ジャームッシュとの対談の最初にロバート・フランクが読み上げた引用文です。 

 フラナリー・オコナー作『賢い血』という小説の一文だそうで。

 

 「おおーっ」て、なりました。 

 

 思えばロバート・フランクだけではなく、ジャームッシュの『パーマネント・バケーション』やら『ストレンジャー・ザン・パラダイス』も、ここじゃないどこか・・みたいに、この文章と共通する空気を持っている。

 

 今日も自分の頭の中を彷徨いながら、外の街を歩く。 初めて見た街のように、彷徨ったその先で写真を撮る。 今朝は317カットを撮影。