日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

夏の夜、溶けだす時間。夜明けの旅路。

shopは、こちら。 商品を追加しました。 よろしくお願い申し上げます。

 

 



『オードリーのオールナイトニッポン』の放送終了と同時に家を出る。 

 

 午前3時。 

 出てまもなくのところを歩いていると、後ろでバタッと人が転ぶ音がする。見ると道路の向こうで10代の男の子が両手をつき起き上がって、口からこぼれた飴か何かを、とっさに口に戻している。 時間が時間だし、寝ぼけていたのか何だか、よくわからない。 こんな時間に出かける用事って、いったいなんだろう?・・・と思う自分も他人のことは言えない。

声をかけようかとも思ったが、恥ずかしいだろうから構わない方がよいだろうと、黙ることにする。 転んでも独り・・・それも寂しいが。

 

 目的地辺りまで、ひたすら歩く。 今日はいつもより「深夜」を感じる。 蜩(ひぐらし)が「カナカナ」鳴き、夏の夜の静けさに浸る。 時間がねじ曲がる。  

 

 東大路通りを、百万遍から京都大学、聖護院、冷泉通りをすぎ、三条、そして祇園。 三条下がるのマルシン飯店は今日も人が多い。 朝4時に食べる中華。 人はなぜ、必要以上のお酒を呑み、且つ、たらふく喰らうのだろう? 50歳を過ぎた自分には、そんな行為の意味が無くなっている。 

 

 祇園から八坂、清水さん、そして五条通りを過ぎ、しばらくして「フォーシーズンズ京都」の遊歩道を歩きながら、先にupしたホームレスのおじさんのことを思い出し、妙法院を東に入り「京都女子大」へ。 大学の横を通り抜けて今熊野にて、目的地にとうちゃこ。 その頃には空も青くなり始める。

 

 

 

 

 夜明けは、猫さんに会う確率も高い。 今朝の猫さんは逃げることもなく、写真に収まってくれた。 小さい声で、こっちを見てニャアと鳴く。 猫さんに出会えば、基本、挨拶がわりに撮ることにしている。

 

 16,657歩と結構歩いた割には、途中、トイレ問題が発生したりして、撮ったのはたったの127カットと少ない。 その後も京阪東福寺駅を過ぎ、鴨川を渡って、JR京都駅までを歩いても、まだ時間は午前6時。 駅のセブンイレブンもまだ開いてない。 こんなの初めて。