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起床は、午前4時29分。 寝坊。 歯を磨いて着替えて外に出ると、空が少し明るい。 急ぐつもりはもうなかったけど、撮影を近場で済ましとくのも嫌だったので、普通に南に向かって歩いた。 ゴールは岡崎、平安神宮の鳥居を見上げる停留所から、バスに乗って帰宅する。 7,793歩を歩いて、121カットを撮る。
岡崎の喫茶店には、ジョンとヨーコが来店。 自分も御登りさんの如く、写真を撮っとく。 しかし、ウソのような佇まいの2人、この写真のせいだろうか、リアリティがない。 これは既製の写真で、ここで撮った写真じゃないのだろう。 この年代だったら普通カラーで撮るだろうし。 いや、でも本当のとこはわからないわ。 1979年だと、撃たれる1年前。 ふたりが来店の時、僕は9歳。 自己と照らし合わしとく。
これを書く前、先に録画してた『ジョン・レノン 最後の週末』を半分ぐらい見た。
見始めてまず、自分自身が銃で撃たれる、その瞬間というのは、どんな感じなんだろう? というのを想像した。 で、「ヨーコ」はその時どうしてたのだろう? ということも初めて考えた。 場所がダコタアパート。 映画『ローズマリーの赤ちゃん』の舞台になったのが、1968年。 そうか、映画の方がずいぶん前なのか、不気味な映画だったなあ。 でもポランスキーはいいよねえ(今も現役にはびっくりする)。 あと、カサヴェテスが旦那役だったよなあ・・・などと、止めどもないことを考える。
こういうドキュメンタリー映画ってまず、周囲の人々の言葉が騒がしく乱立していながら、本人の心は藪の中にあって、結局事実はあっても、真実などというものにブチ当たることはないと僕は思っている。 いや、真実なんて、無い。 「自分」という人間を観察しても、そう思う。
写真は真実を写すなどと信じている人はいるのだろうか。 記録、記憶、思い出。 そして、その時の自分が「見えた」と感じる何か、 まあ、いろいろあるよねえ。 知らんけど。