日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

台風と南座。

 

 

 

 もうすぐ 京都にも台風がやってくる予報だけど、時折吹く風は強めという以外、今朝はまだ変わった様子はない。

 

 午前5時ごろ通り雨が降りはしたが、折り畳み傘を広げて撮影を続けた。 ちょうど祇園を歩いていた。 でも今朝は "The Kyoto" を撮る気力は全くなくて、そそくさと通過。 そのままJR京都駅まで、14,294歩を歩きはしたが、「それ」以上の出会いというか喚起させるものもなかった。 撮った写真は、171カット。 歩いた歩数の割には、燃費が悪い。

 

 

 

 

 いったい、何を、どうやれば、良い作品はできるのだろう?  それは創作するすべての人にとって永遠の謎だと思う。 経験を積む・・・回数をこなす・・・とにかく、心と身体が冷めてしまわないうちに、また「次」をやろうと思う。 

 

 そんなことを書いておきながら、上の写真は夜明けの『南座』。 

"The Kyoto" の場所だけど、鴨川対岸の南西から撮った『南座』の写真など、商業的には没だろう。 京都という看板を押し除けた僕にとっての「京都写真」。 ダメもとで撮ったりすることも多い。

 

 

 台風は雲の模様を、おもしろくしてくれる。 写真は撮れなかったけど、昨日の帰り道の頭上に見た雲は良かった。 青い濃淡の雲の、その一部分だけが太陽の光を受けて、沈んだオレンジ色に染まっていた。 本当にわずかな時間だけで、あの感じの空は夕方でなければ見ることができないと思う。 

 雨が降り出すかもしれないけど、今日の夕方は、それを探しに歩いても、いいのかもしれない。