日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

I Don't Live Today は免れたい。

 

 

 

 

 

 

 朝の撮影から帰って、そのまま1日じっとしているわけにもいかない。 まだまだ撮らなければ今日1日分の気は沈まらない。 12時すぎに家を出る。 

 

 歩いていると、昼呑みの店から笑い声が聞こえてくる。 いかにも休日らしい風景。 今の僕には時間もお金もないので、そういうことは無理。 いや、それ以前に、楽しくないんだもの。 それは自らに対してのごまかしでしかないことをわかっているから。 満たすべきところは、それじゃない。

 

 それに、

子供の頃から独りの時間を優先してきている。 大人になるにつれ、いつかは変わるかもと思ったりもしたが、いまだ50歳をすぎても、自分の生理を変えることはできない。 お喋りもままならないし。 そんなだから、むしろ老人を先取りして、ボケたフリの方が手っ取り早いかもと思ったりもする。 みうらじゅん のいうところの「老け作り」。

 喋る喋らないから始まる付き合い的なことは、周りの人には悪いが、いくら責められたとしても、僕には無理なようです。 本人も説明することができない病のようなものだから。 これまでもこれからも結構、苦しんでいくと思います。

 

 そんなわけで、誰になんと言われようと、欲求が湧いてくるのだから、写真だけはやらなければいけない。 ダメであろうがなかろうが、「生きる」を味わえなければ、この先も生きてくのが辛いだけ。 

 

 やりたいことがあるのに、他人から元気をもらうなんて、そんなわけにはいかないじゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 帰宅途中、古書 善行堂にて『柚木沙弥郎 TOMORROW』という本を見つけて購入する。 黄色くて可愛い本。 

 

 今日の文章のタイトルの 『I Don't Live Today 』とはジミヘン の曲。 彼が作った作品のでも、あんまり好きな曲とは言えないけれど。   

 

 Today  と Tomorrow 。  ジミヘン柚木沙弥郎。 心がけ次第では、長生きした方が安らかな場所に辿り着けるのかもしれないと、今、思った。