訳あって、休日。
朝から展覧会の準備をやって訳がわからなくなったら、用事ついでに外を歩く。
バスや電車はなるべく使わない。 孤独でのんびりした世界。 自然な時間の流れに身を任せる情緒の世界。 今を生き、そしてこの先のことを想う。
今の時間とは、この世界とは何なのか。 僕が見る目の前の世界が、また少し変わってしまった。 もう戻れない。
好きなことを好きなようにやる。 この数日、いろんなところからそれが聞こえてきた。 誰かの孤独と同じように、僕も僕なりの孤独を抱え、今を何とかする。 楽しくはないが、そこに重心をかけて、自分の中の何かを発明する。
雲が流れ、人とすれ違う。 光がさす。 雲が覆い隠す。 夜がきて、また朝を迎える。
今日のタイトルは。ポール・オースターの小説から。 20年ほど前に読んだ。
本棚から文庫本を取り出すと、その年月を感じる劣化ぶり。 本は、カバンに入れて持ち運ぶと、すぐに汚れて、へなへなになりますな。
しかし、今でも惹かれるその内容と、このタイトル。 小説家の仕事は、恐ろしくも惹かれてしまう自分がいる。
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