日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

田園写真、1

10年ほど前から田舎に帰る度、写真を撮っている。

その理由としてまず1つめは、実家が新しい場所に家を建てたということ。
村はずれの田畑が広がる丘の上という場所で、遠くの山々が見わたせるという少し眺めのよいことにくわえて、まわりに家が少ないから、人目もあまり気にならないのである。
2つめは、結婚したため1人ではなく2人で(今は3人で)、帰るようになったということである。

この2つを要約すると、自分自身の視点が外見にも内面的にも変化したということである。
そこからは、撮るのが楽しくてしょうがない。
両親には悪いが、僕自身は写真のために帰っているようなものなのだ。
必要とあれば、午前3時に起きて出かけたりもする。
夜があけて、空が晴れわたり、広い風景の中の田んぼ道を歩き、三脚を立ててる時などは、この上ない幸せを感じていたりするのである。