日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

2014-01-01から1年間の記事一覧

ここは、二度目。

二度目の場所に行く。歩を進めると、目の前に河。 ああ、そうだったのか。好い陽がさして。この時間に来てやっぱり正解。有無を言わさず、撮る。するともう、それ以外の視点など見つからない。自分すら気づかないうちにシャッターを切る。それがいい。 続け…

12月、車窓。

スイッチを探す。2

スイッチを探すと言っても、自身との内面の対話が主になっているというわけでもない。 心象風景というのは、避けたいと思っている。 甘ったるいから。自分の中に撮ろうとするモチーフの方向性はあるし、逆に限定しすぎることもない。 自由ながらも、縛られて…

スイッチを探す。

知らないところに出かけるのも、電車で行けば、案外早くたどり着く。それで、あれここ何処だっけ? みたいなこともあり、 何でここに来てるんだろう? とも思う。自分の行くところは、基本、地味で特に目玉のある場所ではないから。 そんなとこの何を撮ろう…

写真の気まま。

気軽な写真、重厚な写真、どちらも撮るのは一瞬。 自分の場合もいくらか区別をもって撮ってはいるつもりだが、他人から見ればたいして見え方は変わらない。あ、でも駅のホームだとか、荒れた海だとか、モチーフによってはそう見えないこともあるかもしれない…

線路の向こう側

見知らぬ

地図の街。 名もなき場所、名はあるが、その駅前に降り立って歩を進める。何しにここに来たのか、何が手に入るのか。 いい写真の一枚が手に入らなくても、それはそれで仕方ないという覚悟もありながら。数時間後。 ひとりだけの興奮もひとまず終えて、駅に向…

世間に染まらない

世間など関係ないとは言わないが、 今さら、関係したところで、結局うまくいったことがない。無駄な意識は持たない方がよいと思う。子供のころから、そうだった。 無理ならやらない。一人でも楽しいのだもの。家族もいるし。 キリンジ、素晴らしい。死んだひ…

できないものか?

撮れば、何でも写るのが写真ではあるけど、 それが全部いいものかと言えば、そんなことは全くない。その点で、やはり差別的。 そう思わせるのは、人の心であり、我が身の心でもある。鏡だと思う。気持ちよさを優先すると、自然それは「かっこいい」になる。 …

刺激的な日々

仕事が忙しくなるにつれ、日常も高揚する。見知らぬ街に出かけ、写真を撮り、 未プリントのネガを整理し、 キャビネにプリントした写真を選ぶ。 自らの身勝手で始まったことだから、ずっと身勝手をすることに、いつだったか決めた。それにも増して、今、『キ…

面白いウソ

こうしてスナップ的に、その時々の風景を切り取る。 写真にとってそんな時代は、もう過ぎ去ろうとしている。様々なアイデアと技術を駆使して、見たことのないものを見せようとする、 それが良いことなのか、悪いことなのか、よくはわからない。 ホントいうと…

untitled. 9月21日

それでも光を。

どうしようもない、現実。 ニセフォール・ニエプス。 世界で一番最初に撮影された写真。1824年9月16日。なんとなく思い出してupしたついでに調べてみたら、なんと!!、190年前の今日ではないか。 びっくりした。写真の曖昧さ、よそよそしさ、現実のコピー、…

untitled. 9月14日

物語に要約できない現実の断片。言ってみれば、行き場のない感覚そのものが、写真だと思っている。だから、絵画とは似て非なるもの、 そして気持ちを共感するような表現ではないということ。そもそも、個人の思想をかたちにするような「表現」とは、発端は異…

どうしようもない

その時、なんでかそれが気になり、写真として、自分の懐に納めることにする。納めたからといって、どうなるわけでもなし、 ただ自らと関係あるんだか、無いんだかの、現実的風景が写真になってるだけ。ああ、どうしようもない。けど、それがいいのだ。表現と…

Untitled. 9月,

歳をとったポール

YouTubeラジオの続き。歳をとったポールに、『シー・ラブズ・ユー』は書けない、と 大滝詠一は言ってた。ああ、確かに。大滝さん自身はどんなだったろう? ふと考えると、あんまり瑞々しさみたいなのが無かった気がする。 最初から、長老的な印象。声の性も…

YouTubeのラジオ。

YouTubeを見てると、大滝詠一がラジオ番組にゲスト出演してる音源が、 たくさんupされてる。代表的な山下達郎との新春放談。大滝さん、新譜いつ出すの? で毎年毎年引っ張って、話が尽きない不思議なひと。働かずして暮らせる。 そして人に求められる、過去…

田園写真、雨の日。

エグルストンか、ロバート・アダムスか。 田園というか、決して都市ではない感じ。 そんな感じに写らないものか?もちろん田舎は、都市にはならないけど。三脚を使って、距離をとって、というか客観的に、冷静に、 否決定的瞬間に・・・・。ずっとそんな感じ…

降ったり、やんだり。

写真を撮るにあたって、 雨の日ほど、不自由なものはない。不自由を通り越して、拷問とまで言ってしまうと、大げさか。でも、雨そのものを撮りたいという気持ちは 昔からある。お盆の間の雨は、降ったりやんだりだった。 その合間をぬって、車でウロウロする…

untitld. 8月、その2

untitld. 8月

終わりのあと

普通の日

過ぎていって、それは二度と戻らない。 そういう、時間と出来事。そんなことばっか。 ひさしぶり、何もない、休日。 篠山紀信・中平卓馬著の決闘写真論に『平日』というのがあったが、 言うなれば、そういう思考。自分の写真だって、自然とそっちに向かって…

言葉にできない。

意味。

毎日曜、訳あって電車に乗る。近頃は米原から北へ、SL『びわこ号』が走っているので、 それを待ち構えて、鉄ちゃんたちの群れが線路脇にカメラを構えている。いいなあ、と思う。僕はと言えば、どうなのか? 単なる山や緑の風景も、震災以降、原子力の存在で…

急いでばっか

人はなぜ、「しなければ、ならない」と思うのだろう?車やバイクで道路を走ってれば、ちょっとでも速く前に行かなければ、と思い、 少しでも、損だと思うことがあれば、得しなければと思う。病気になれば、生きなければ、または生かさなければ、という責任み…

untitld. 5/22

文脈とは、無関係。

ベッヒャーのようなタイポグラフィー的作品は、価値こそあるのかもしれないけど、 やってて面白くない。飽きてしまうのだ。 僕は。あそこまで、ストイックにキチンと自分の中にも、外にも、理由を見つけ出して、全うする。 それは、才能以外の何ものでもない…

その道。

行った場所で、出会うもの。 通いなれたなら、また何かが深まる。繰り返すことで、また違った何かが見えてくることが面白い。ま、別に大した出来事ではないのだけど。