2011-01-01から1年間の記事一覧
日常の緊張状態が、ひとまず区切りがついたところで、気がつけば今年も終わりだなんて、まったく味気ないことこの上ない。忙しいのは今の時代ありがたい話なのだけど、多少の無理も重ねたりして、やっぱり生きるって言うのは大変なことだ。それで当り前の話…
先日、京都はガケ書房で見つけた、富岡多恵子『写真の時代』。いかにも古書となってしまった昔の装丁だけど、これがおもしろい。写真「作品」と言われるものの持っている不快さについて明快な言葉であらわされていて、日頃感じていた写真「作品」というもの…
いそいで帰る。そして、また、出かける。冬至の夕刻。記憶が見え隠れする。思い出に寄り添ってていいのか? ダメなのか?ただペダルを漕ぐ。夜の闇に向かって走る。
午後1時45分午後1時56分午後2時50分
なぜこんなに、だれもがたかが写真で、(とはいっても決して写真を軽蔑しているのではなく、むしろ反対の意味である)作品をつくろうとするのだろうか。芸術も、たかがゲイジュツであって、またそこから出発しなくてはならなくなっている苦しい時代に、なぜ…
やはり、紙くずと宝とが同居しているという感じが森山さんの写真にはあって、そのことがとても写真的だと思うのです。それは『写真との対話』にも記述されているように、ニエプスが撮影した世界最初の写真が内包している意味や価値というものにつながってい…
ふつうの写真家とはどんなものか、考えてみるとよくはわからないが、やっぱり森山さんという人は一般的な写真家とは異なる気がする。 職業的な写真家の匂いはしない。それでいて、もっとも写真的な人。 どんなふうに写真とかかわっているのか、僕らは氏の文…
『写真との対話』改訂版1995 初出は1985 『写真から/写真へ』19951995年ごろ、僕は森山大道という人がどういう人か知らずに、この2冊を買いました。 当時この方の写真集は、現在のように大手出版社から発行されているわけではなかったので、どこの書店でも…