夜中に言葉を思いついてメモを残し、その後、午前3時半に布団を出て、午前5時半ごろには祇園四条の八坂神社で三脚を立てて撮影をはじめてはみたが、全然まったくときめかない。
それどころか、他のカメラマンとすれ違ったりして、恥ずかしい気分になる。 すぐさま祇園の街に逃げ込んだが、ここも京都色がいっそう濃くて冷めるばかり。
結局、木屋町通辺りでやっと撮影のペースをつかんだ。
以前に撮った「素の京都」というテーマをまた繰り返すことは、したくない。 もう自分の写真に「京都」という看板は掲げないことにする。
くたばれ!! 郷土色。
もともと、そういうものを好んではいなかったが、以前はあえてその問題を取り上げてみたのだ。 それで一段落した。
しかし、撮影対象を世間一般のイメージにあてはめて、後は写真の上手下手だけを問題にする人は、それの何が面白いのだろう。
「作品らしく」写真を撮ることの馬鹿馬鹿しさ。
自らの知的野生を駆使しないで、単なる作品らしさや、アートらしさだけを「共有」する・・・そんなことでは、僕だったら地獄行き。
プロであろうとアマであろうと、写真家が自分の眼で世界を見ないでどうするよ。
フィルム6×6判のハッセルブラッドで撮っている人。 きっとお金持ちなのだろう。
いったいどんな写真が写るのか?
桜の写真だってことは、もちろんわかってるけど。
今日もきっと清水寺界隈は、もの凄い数の人でしょう。 そして多くの人が僕の写真の前を通り過ぎているのでしょう。
そんな感じで清水五条通りの CAFE OTOWA では、僕の写真作品を展示した『 kyoto at dawn 』を開催中です。
会期延長で 5/12(日)までとなっています。
そして、5/1(水)~12(日)は
大阪の都市と人の状況を撮った新作展『 new world 』が開催されます。
詳しくは、こちら。
KYOTOGRAPHI KG+ の参加展覧会です。
よろしくご高覧ください。
ほんまに、お願い申し上げます。