日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

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平野太呂「東京の仕事場」

人見知りな上に、口下手な僕は、自然、コミュニケーション下手である。物心がつきだした頃から、そんな時間を過ごして来た僕には、現在もその性格に、往生している毎日だ。 それは、本当につらいことで、そこから生まれる罪悪感に落ち込むことも多い。このこ…

田園写真、10

暮らしの時間の探しもの、39

田園写真、9 冬

上は、たぶん、3年前の写真だ。実際の本番写真は、フィルムで撮っている。 1枚、いいのが残ったのだけど、撮った時にいいかもと思ったのは、よくハズレる。頭で撮った写真は、大抵、すぐ飽きてしまうことが多い。 自分の心に収まるくらいのものは、どうもよ…

田園写真、8

暮らしの時間の探しもの、38

ティガ

冬の日、夏の日。

田園写真、7 琵琶湖

暮らしの時間の探しもの、37

暮らしの時間の探しもの、36

本を作る・1

暮らしの時間の探しもの、34

暮らしの時間の探しもの、35

暮らしの時間の探しもの、33

暗中模索・3

むかし読んだ松本零士の『銀河鉄道999』の中に、「沈黙の聖地」というタイトルの回があった。 写真を撮ろうと行動している時、そのタイトルが何となく頭の中のどこかに思い浮かんでいることがある。写真のあやうさは、その作業のお手軽さにある。 ストロボセ…

暗中模索・2

その日にあったことが風景に写り込んで見えるはずはないのだが、自分自身にはその日の出来事の後味みたいなものが、写っている気がしてしまう。写真は見る人にとって、「鏡」のような存在にもなる。そうして、時間に流されていく写真と、残される写真。道は…

暮らしの時間の探しもの、32

暗中模索・1

暮らしの時間の探しもの、31

暮らしの時間の探しもの、30

暮らしの時間の探しもの、29

心の中に漠然とした何かがある時、とりあえず言葉をならべたてるより、この画面の中で「画(え)」を飾る方がよほどよい気がする。自立した言葉があるならいいけど、モヤモヤを解消するためだけの言葉なら、結局、どうにもならない。 よい言葉を見つけ、作り…

暮らしの時間の探しもの、28

写真と言葉について、4 その3

ティルマンスのこのインスタレーションは、かっこいいという単純な話だけではなくて、作家の世界観の現れとしてこうなっているわけですが、そこで思うことは、こうしてその展示風景を写真で見る時に1枚1枚の写真がタッているということ。 つまり、写真が群れ…

暮らしの時間の探しもの、27

暮らしの時間の探しもの、26

田園写真、6 冬

写真と言葉について、4 その2

「Freischwimmer」とはドイツ語で、「フライシュヴィマー」と読むそうで、「泳ぎ出るもの」という意味だということです。これは、作品を直接的に説明するものではなくて、自由や独立などの意味を含ませ、なおかつ言葉の響きの良さから、ティルマンス自身の望…

写真と言葉について、4  その1

言葉による説明がない写真は、見る側がどう受け取ってもかまわないということ。 そのうちのひとつの解釈として、「わからない」ということも含まれる。 それが、どう「わからないのか」によって、よい意味、悪い意味、いろいろある。やはり写真は言葉無くし…