日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

鳥と人。




樹々が立ち並ぶ歩道で、立ち止まりカバンからデジカメを取り出してたら、
バタバタバタッと鳩の群れがってきた。

とたんヒッチコックの『鳥』が甦る。
この場所で誰かが毎日、エサをあげているのだろう。

嫌な習慣だ。

以前、鴨川でトンビに襲われたことがある。
今でこそ、知ってる人は用心しているが、その時はまったく知らなかった。

食べかけた真ん丸な硬めのパンが、「バンッ!!!」という衝撃とともに手から一瞬にして無くなった。
ふと見上げると、空にはパンを摑んだトンビがふわ〜と飛んでいる。

後ろに座っていたオヤジに笑われた。

鳥の野生は、失われつつある。のんびりした昭和の時代の風景は遠ざかる。
『鳥』は未来の映画だ。きっと。

鳩の心と人の心は一致しない。
すれ違いは世の常。