日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

つげ義春さんは、笑顔。




天気が荒れた春分の日。午後に息子の友達が遊びに来るというので、お父さんは家を出ることにした。

吉野家で十数年ぶりの牛丼を食べ、傘をさしながら写真を撮り、地下鉄に乗って移動し、以前から入りたかったジャズ喫茶で、とてもあったかくて美味しいコーヒーを飲んだ。ビールを飲もうか迷ったが、結果身体があったまったので正解だった。

それらの途中、雑誌『spectator Vol.41 つげ義春』というのを購入する。

世間的風潮に同じくして、僕もつげ義春が好きな人である。貸本漫画時代のそれ以降の作品は全て読んでいる。
評論的な書籍は読んだって仕方ないと思っているのだけど、この雑誌には今現在(2017.12.15)のつげ氏の言葉が載っている。そして巻末には、その時の氏の写真も大きく載っている。

しかも笑顔で!!!

インタビューの内容は決して前向きなものとは言えないのだけど、結局写真を撮られると「つげさん」は笑顔で写るのである。人の心理というのは複雑だな、と思う。









先日購入した、『アーバス・フリードランダー・ウィノグランド ニュードキュメンツ 1967』展の図録と並べて撮ってみた。