2019-10-02 朝が来る。 目が覚めてTVをつけると、小津安二郎の『浮草』をやっている。カラーのやつ。 人の声を聞いて、ホッとする。 寝てる間の暗闇の中では、夢を見てても、心細いものだ。 5時を過ぎても、まだ外は暗くて、そのくせ涼しくもない。 表に出れば、蚊に刺される。落ち葉は溜まっていく。 『浮草』のDVDを持ってはいるのに、放送されれば、やっぱり見入ってしまう。 そしてそのたびに、気づいたり、思い出したりすることがある。 人の毎日はそんなことの繰り返し。 さびしくもあり、さびしくもなし。