夏に感じる静けさは、独特だ。 蝉の声がひびく中、それに反して、どこか切なく痛々しい。夏の終わりに憧れながら、夏を過ごし、 そして何も起らないまま、自分の中にある幻想の夏が、幻想のまま、過ぎ去っていく。意識が過敏になれば、そんな世界に陥ってし…
時々、上に登って、見下ろしてみる。 それだって、代価が発生する。だから何かおもしろいもの、価値あるものを探しては見るが、 そんなもの、簡単には、見つからない。 遠くかすんだ場所を見るより、適度に近く、足下を見る方がおもしろいのに、ふと気づく。…
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