時々、上に登って、見下ろしてみる。
それだって、代価が発生する。
だから何かおもしろいもの、価値あるものを探しては見るが、
そんなもの、簡単には、見つからない。
遠くかすんだ場所を見るより、適度に近く、足下を見る方がおもしろいのに、ふと気づく。
望遠鏡を覗けば。
ああ。
ヒッチコックの『裏窓』は、こういうところから、生まれたんだと思う。
ビルの中の歩く人の顔まで、識別できる。
時間があれば、いくらだって眺めて、飽きない。
僕の中にも、変な気持ちがうまれるから、こういう場所の近くにあるホテルには泊まれないな、と思う。
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