日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

雨の日は傘さして













夜が明けても、雨はやんでない。大きな傘をさして田舎に帰ってきて良かったと思う。
でも、多少レンズはぬれた。時々タオルでカメラを拭きながら野道を歩いた。
橋をわたってちょっとだけ山に入ったりして、撮り始めたら止まらない。
グレーにかすんだ向こうの景色がよい。空気のふくらみと影でくっきり浮かぶ枝の線、それと紅葉。
真正面から、ぺったんこに撮る。そんな感じを意識した。自分にはそれが好みなのだと再確認した。

いつも楽しい。心が辛いのも、体がしんどいのも。
ただ、じっと見てしまうのだ。
みとれてしまう景色に流されるのが、正しいことだと思う。
起承転結なんていう物語のような起伏は写真には必要ないね。