日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

世界の救済?





タルコフスキーの『ノスタルジア』を観て。
どこか、何か、腑に落ちない感じが残った。

見終わって、DVDのブックレットの池澤夏樹氏の解説の文章を読んで。
書かれている内容は結局僕の持った感想と同じものだったような気がして、そこで初めて腑に落ちた気がした。

大ざっぱに言えば、タルコフスキーの頃の時代に対する感覚と今の時代や世界に対する感覚は、微妙にかけ離れてしまっているのかもしれない気がする。普遍性こそがタルコフスキーの作品の価値のように思っていたが、今ではズレが生じてしまったのではないかしら。

『鏡』ぐらいまでは、揺るぎないものがあると思うのだけど。