日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

white

白は、見たい画を際立たせる。
美術館の壁、画集の余白。

そして、雪の白は、目の前にいる人を舞台の上の人にさせる。

植田正治砂丘だって。あれは、舞台装置。
砂丘がなければ、植田正治の写真が、あのようなものにはならなかったろう。
自然が作った、舞台装置。

自然は、日常であり、非日常。

地震で荒れてしまった土地は、
とてつもなく意味の在る、人が目を見張る「特別の風景」になってしまった。
どれほどのレンズが、その風景に向けられただろう。

白は、無。

僕が子どもの頃、白一色の雪の風景は、冬の日常だった。
連日、降り続く雪。
閉ざされる世界。

あの頃、遊びと災害は、同居していた。