コロナウイルスがなければ、ホテルは存続し、開催中のヴォイスギャラリーでの展覧会はなく、僕の写真は客室の壁に飾られたままだったろう。
改めて日の目を見たのか何なのか、不思議な気分で、他の作家の方々もそれぞれにいろんな思いがあるのではないかしら。
2003年からの17年間、作品の展示は続いていたのですね・・・ありがとうございます。
その間も僕は訳も分からず、ただ写真を撮り続けてきた。ろくな発表もしないまま。
続けてきたことでわかる「写真」を通じての「生きる」ことの面白さは確かに僕の中にはある。ていうか、それしかない。
つまりそれは、表側の価値観に沿って生きることができないということでもある。
たいした才能も見つからず、他に何もないままに、ひとりということを拒まず、むしろひとりの方が楽しいのだから仕方がない。 結婚はしているけど。
これを書きながら聞いているFMラジオの番組で、ワイト島でのフェスティバルのマイルス・デイビスの演奏が流れていて、それは即興演奏なので曲のタイトルをスタッフが尋ねるとマイルスは、"Call It Anything"「お好きにどうぞ」と答えたというエピソードを、DJのピーター・バラカン氏が話していた。
かっこいいー! と、思う。
ジャズのタイトルは、音楽に歌詞がないから、タイトルの言葉がさらに聞き手に響いてくる。
単純な動機とタイミングが創造性をかき立てる。
これからの自分の人生は、そうでありたいものである。
hakuの方では最近作が展示されていて、こちらでは作品他ポスター、Tシャツ販売もやってます。
よろしくどうぞ、お願い申し上げます。