日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

写真と言葉について、3  森山大道その3

『写真との対話』改訂版1995 初出は1985
『写真から/写真へ』1995

1995年ごろ、僕は森山大道という人がどういう人か知らずに、この2冊を買いました。
当時この方の写真集は、現在のように大手出版社から発行されているわけではなかったので、どこの書店でも手に入れられるものではなく、僕自身も写真を知り始めたばかりだったから、どんな写真を撮るのかもよくわかっていませんでした。
そんなわけで森山大道という人の写真をちゃんと見たのは、この2冊が最初であり、同時に文章を読んでこの方にとっての写真というものを知っていったのです。
世の中にはこうやって暮らしている人もいるのだなと、人生の道に迷っている最中だった当時の僕は、この本にそんな感想をもったのです。