日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

GW 5/5 、雨。

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昨日と同じく、午前4時に起き、身支度して玄関を出たら、雨の音がする。

予報を見ると、今日は1日中、雨。撮影は止めにする。

連休中、毎朝撮るつもりでいたから、それができなくて残念。

 

昨日は部屋でいくつか写真集を眺めた。普段の日常の中で、案外そういう時間はなかったりする。長い休みの間に、だんだん身も心もほぐれてくる。

 

棚から取り出したのが、森山大道『新宿+』(月曜社・2006)。

文庫本の大きさだけど、辞書ほどの厚みがある写真集。1ページづつめくっていくだけでも、結構な時間がかかる。圧倒的な写真の量。カメラで複写された新宿の街がかたまりになって、始まりも終わりもない宇宙を作っている。これぞ「写真」って感じ。

 

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あと最近お気に入りの、GUIDO GUIDI(グイド・グイディ)。

『IN SARDEGNA: 1974,2011』という3冊がケースに収まった写真集を、先日購入した。

イタリアの地方の町の古くさい建物をひたすら撮影した写真は、エグルストンのアメリカともまた違った雰囲気で、田舎育ちの僕には、とても興味深い風景写真だ。

自分も老後には、故郷をこんな感覚で写真に収めたいなと思ったりする。

徹底的に郷土色を廃した、客観的視点に立つ日本の田舎写真。

 

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この5日間、コロナウィルスを避けながらも、いつも以上の量の写真を撮った。

昨年の年末から始めた夜明けの時間の京都市街の撮影は、自らを充実した気分にさせてくれる。

やっと写真というものを、わかってきたのかもしれない。

迷いも負の気持ちも含めて、撮っていて楽しくて仕方がないのだ。

 

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