『雨上がりの夜空に』は、そんなに良い音楽なのだろうか?
ずっと疑問だった。『スローバラード』と比べてしまう。
断ち切れないものと、一生付き合うのは、苦しいことだと思う。
確かなものなんて、一瞬にして姿を消してしまう。
たぶん『スローバラード』は一瞬で、『雨上がりの夜空に』は倦怠なのだと思う。
怒られるかもしれないが。
相対的に見て、「初期の状態」というものは良い。不遇を味わう時間。
『十年ゴム消し』には、個人が見える。
作者の時間の過ごし方に、とても惹かれる。
だからこそ、そこに群がっている場合ではない。
もっと、作られたものを、しっかりと見定めるべきだと思う。