日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

個展、始まっちまうよ。

 



 

 昨日、ラウンド・ミッドナイトに、というほどの夜更けでもないが、その少し前に写真展の搬入を終える。

 

 これまで自分の頭の中にあった未知数の写真の束が、いざ目の前の空間に現実として現れてしまうと、僕はひとまずガッカリしてしまう。落ち込むのである。数え切れないほど、眺め、考え、選んだ写真が、他人になってしまう。飽きてしまったのか、何なのか、これは何とも言い難い気分だ。今は、そういう倦怠の時間。

 その後、否定できない自分の写真をギャラリーで目の当たりにしながら、徐々に「過去」として慣れ親しんでいくことになる。見た目ほどにお祭りでもない。

 

 アラーキーさんなどは、豊田美術館での展覧会の動画でもまず、「いいねっ」「いいじゃやない」とか言って照れながら話を始めてた。世界に名が通った表現者たるもの、そうであるべきなのだろうが、僕はそういうキャラでもないから今はまあ、どんなもんだろう? などと思いながら、そんな悪いものでもないだろうと薄っすら自分の背後にある自信とともに、楽観してもいるのです。

 

 昨夜、壁に貼り付けた156点の写真は、「京都」そのものです。本当にそのまんまです。とは言え、誰にとっても同じように目に映る京都ではないです。僕なりの視点で、その場所に立って撮影した京都です。京都を単なる一つの街として見せるためには、この点数になりました。

 

 皆様には、奥の部屋にベンチも用意してますので、休みながら、のんびりゆっくり眺めてもらえれば、作者としては嬉しく思います。

会場の写真も後日upします。

 

 会期は、4/27 水曜日 からです。今日と明日は、まだやってません。

お間違いなく。