日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

偉大な冒険

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 今朝は比較的、涼しかった気がする。 17,506歩を歩いたけど、さほど汗をかかなかった。 空気がカラッとしている。

 

 東大路通り・清水から京都女子大を通りぬけ、今熊野の辺りまでを中心に撮影する。 まだまだ知らないところがあるものだ。 知らない場所だからいい写真が撮れるというわけではないけど、好きな景色と自分とが出会うタイミングが、今日は良かった。 やっぱり、人が生きる世界というのは凄い。 何だか凄い。 そう思えた。 

 

 今日歩いた街は廃屋が多かった気がする。 僕の目に廃屋は留まりやすく、早朝の写真の写りは良い。 壁や窓、そして古いガラス板などの表面には、とても惹かれるものがある。 物体として、その色や形状・質感に惹かれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 廃屋を廃屋らしく撮りたいとは思わない。 現役の家と変わらないテンションで、淡々と撮りたい。 ジャンル分けしてコレクションみたいな感じも嫌だし、特筆したくもない。 「お疲れさん」程度の感情の持ち方がいいと思っている。 

 

 写真を撮ることで、いつもの街の中に、今日もまた、新しい「何か」を見つける。 

 

 1枚の写真が新たな「何か」を掴みとってくれるのは、すべて、偶然の為せる技である。 いくら考えても無駄なのである。 

 

 以下の言葉は、ほぼ日で読んで知った、ジャコメッティの言葉。

 

「偉大な冒険とは、同じ顔の中に、

日ごと見知らぬものが現れるのを見ることだ。

それは世界を回るどんな旅行よりも偉大なことだ」

 

・・・・これ! これ! これなのよ! っていう感じ。

 

今日は424カット。 結構ねばった。