日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

アートって何処にあるの?

 気の向くままに大阪の街を歩くことは、自分の思考の中を歩いているよう。 6~7割は途方に暮れながら歩いている。 

 今朝は寒かった。 大阪までの京阪電車の中が寒くて、ひどく疲れ、撮影途中にお店に入って身体を暖めたりしながら、夜明けから10時までの4時間を作業した。

 それなりのカッコがつけただけの写真は求めてないので、何をどう撮ればいいのか、いつも判らない。

 今朝はJR今宮駅に初めて降り立ち東に向かって歩いていたら、あっという間に「なんば」にたどり着いてしまう。 しかしすでに僕は「なんば」で写真を撮ることに飽きていることに気づく。

 そこで、「じゃあ、どうするの?」と自分に問えば、その答えは持ち合わせていない。 引き続き、ハイハイして、手で探りながら何処かに向かって歩くのである。 

 そんなことを悶々と繰り返しながら、この後、何を食べようか、何か買って帰ろうか、そんなことばかり考え、ふと風景の中に何かが「見えた」なら、すかさずそれを撮って・・・・で、引き続きその後もたいして所持してないお金の有効利用を思案する。

 その後結局、何も買わずに阪急電車に乗って京都に帰り、帰宅してビールを飲みながら昼ごはんを食べるのである。 なんじゃそりゃ。 

 いや、まあ、何かにお金を浪費して、自分をごまかしても仕方がないというのが結論なのである。 今日のところは。

 楽しいばかりが人生ではないのを知りながら、人は今日も笑うのである。 そのことが1番のお疲れ様だと思う。

 

 午後には僕は、あったかいコタツに入って、好きなレコードを聴きながら、本日撮れたての写真を「シリーズ」に混ぜながら、ジャコメッティが粘土をコネコネするように、ひたすら編集して過ごすのさ。 

 どうだ、まいったか。

 引き続き、京都清水五条坂のCAFE OTOWAにて、私の作品展示中です。 こちら