焼かれた肉の匂い。 お腹はペコペコ。 服も靴も雨に濡れながら、スイッチが入ってしまった。
ギャラリーを出て少し歩けば、そこは四条河原町。 雨が降っても土曜日の夜となれば、人は多い。 遊ぶにも体力がいる。 ましてこんな雨の中でも人は遊びにやってくる。 それを迎え撃つ店員さんたち。
そんな雑沓を、ピントがはずれてようが、露出があってなかろうが、レンズが曇ってようが、お構いなし。 とにかく、シャッターボタンを押す。
とにかく僕は「芸術」に邁進するのだ・・・・と、こういう時だけ「芸術」という言葉を使う。
バスに乗るまでの128カット。 こういうのをストリートスナップというのだろうが、今はもうダメらしい。 載せたけど。
人は何処に向かっているのだろうと思う。 そんなのを撮りたい。 度胸がないと。
雨の夜を撮るのはなんか、いい。 またひとつ、見つけた気がする。