日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

田園写真、4 冬

年末に降った雪は積もり、お正月は雪景色の田舎に帰省することになった。

降りやんで時間のたった雪景色は、実際のところ、写真を撮る人間にとっては、あまり画にはならなくて内心がっかりする。
寒さがゆるみ、ダラッとした空気は雪国の暮らしの侘びしさを思い起こさせる。
それが、さびしくていたたまれないのだ。

とは言え、これも本来の風景でもあり、もし雪が降り続いたりするならば災害にだってなりうるのだから、ほどほどがちょうどよいのだ。良い写真を撮りたいというのは、勝手なことだと思う。

いつも通り、翌日の早朝、夜明けの時間に撮ることにする。
凛とした空気、刻々と変わる光の色と空模様。めちゃめちゃ寒いのだけど、とても幸せな気分になる。

悩み迷いながらも、いろいろ試す。
カメラはマミヤ7、フィルムはネガカラーにて撮影。
ちなみにここでの画像は、オリンパス・ペンでおさえた「デジタルとりあえず画像」です。