平日の毎日を、4色の印刷機のオペレーターとして働いているので、ふだんは、けっして時間があるわけでもなく、むしろ忙しい毎日だと思う。
それでもマメにやれば、写真なんてものは案外撮れるもので、とくに珍しいモノ事は望めないにせよ、何らかの試みはできるものである。
むしろ、物珍しいモノ事に頼り切った写真ばかりなど、撮り続けられるものではないし、それは写真そのものの存在を見えなくさせるような気さえする。逆に、際立たせることもあるだろうが。
とってつけたようなことは、したくないというのが、正直なところだ。
ここでの写真は、オリンパスペン(デジカメ)で撮ったものばかりで、言うなれば、まったく寝かせた写真ではなくて、むしろ、実況中継まではいかないにせよ、気持ち的には、それに近いものがある。
こうしてブログを始めてからは、やっと、このカメラも役に立った。
写真は、言葉の理屈ではないことが、自分にとっての救いで、自分の根っこにかかわらなくても、アラよっで何かのカタチにはなる。
それは一見、わるいことにも見える。
自分の中を素通りするから、写真は、自らの表現ではないのだと思う。
そこがいい。
写真は制作過程が簡単な分、作品としては、自分の手中には入りにくく、いつまでたっても熟練ということがないということは、よく言われることだ。
じっくりと1枚の写真を作り込めたら、どんなに楽かと思う。
でも、そうなれないとこが、よいことなのだろうと考える。
できるだけ単純な場所での、手探りの作業。
そこに立ち返ることが、肝心なことだとは思う。