僕が生まれ育った家は、こんな家だった。
山の中の田舎村の家。昭和の時代の懐かしい家だけど、今はもう無い。
父は亡くなり、今年3月に姉も亡くなった。気づけば寂しくなった。
今は遥か遠くの風景。大人は寂しい。
父も姉も、そして今も田舎に独り暮らす母も、みんな寂しいと思う。
とりあえずあちらの世界だけは、そんな心や感情からは解放されているだろうと思うのだけど。
僕ら兄弟が子供の頃、父と母は大人として生きていた。
それこそ、ハラハラドキドキして毎日を暮らしていたのだと思う。
そして今は、自分が親。自らがハラハラドキドキするとともに、子供もハラハラドキドキして生きている。
それは大変だと思う。