「あなたに会いたい」的な歌を鴨川のほとりで歌って聞かせる若者。
そういうのって、どうなんだろう? 情念の音楽? もしくはカラオケのストリート版?
理屈で写真をやるのはやめようと、最近になってやっと思えるに至った。
コンセプトはあるとしても、そこに写真的な見ることへの快楽が必要不可欠と思うのである。少なくとも写真家はそうあるべきだ、美術家は別にしても。
写真を楽しむ、そう思える写真集が好きだ。
対象を説明するためではなく、技術的に上手に撮れました的なものでもなく。
情念を表したり、技術やジャンルを見せる「〜アート」で作品に説得力をもたせたり、そういうものを好まない人って確実にいる。
そういう方が幸せじゃないかしら。