日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

冷めてしまわないで。

 以下は、昨日撮った写真の残り。 京都市内にて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 展示した写真の片付け。 裏に貼られた両面テープを外した写真プリントを、また元あったようにひとつ所に積み重ねていく。

 ギャラリーの白い壁にワーッと貼られた写真プリントは、その期間だけ見る事ができる風景なのでもちろん良かったけど、片付けられて揃えられ、積み重なった写真プリントを見ることも、僕は好きだ。 

 若い頃、自分が作った暗室で、モノクロのバライタ印画紙に露光し、現像された写真プリントの束(当時は今のように高額商品ではなかった)。 インクジェットでプリントしたA4半光沢の写真の物質感は、それを思い出させる。

 

 一度、壁に貼って剥がされた写真は、ヨレッとシワになったり伸びたりして、すでに痛んでしまっている。 でもシリーズの作品を作り上げた達成感は、今もほとんど変わらない。

 

 気持ちのピークが通り過ぎても、こうして目の前に写真を残すことができて良かった。 いつの日か、この写真を本としてまとめられることを、僕は望んでいる。