日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

その中の独り。

 写真展『kyoto at Dawn』は、京都清水寺から徒歩5分の CAFE OTOWA にて3月31日まで開催中。 これまでの作品集も販売しております。 ぜひ、ご覧ください。

 先日、KYOTOGRAPHIE  KG+ に参加する展覧会の一覧が発表された。 HPに掲載された展覧会と作家の多さを目の当たりにすると、自分の小ささをいつも実感する。

 どんなスピードで、どんな走り方をして、どこに向かうのか。 欲望と忍耐力は同時のもの。 大概、嫌になるのが普通だと思う。 

 例年通り今頃は、ある日突然、冷静な自分が「ボコッと」と生まれ、ここまで撮ってきた写真をまとめるという時期に入っていく。 作品よりも厳しく商品として、自分の写真を見ることになる。

 

 

 2月10日の土曜日は出勤。 昨日は大阪で撮影し、今朝は家で仕事する。 大阪通いは昨日で50日めを数えた。

 ま、よく歩いた。 JRの環状線の内側はどこを歩いても、すでに撮った場所にぶち当たる。 当然、新鮮味は無くなる。 写真家の仕事とは何なのかと思う。

 ETVの『こころの時代』の2月4日放送分『月がささやき 石が吠える 音楽家・長谷川時夫』を観る。 この方は、名盤レコードなどで時々見た名前 タージ・マハル旅行団 出身の人だった。

 いろんな人がいる。 その人がその人として生きている。 それは凄いことだ。 感銘を受ける。 焦っても仕方がない。 心穏やかに。 

 とりあえず、ここまで撮ってきた写真を昇華させるという作業に集中する。 

 これまでも、それをやりつつ写真を撮ってきたのだけど、さらに足掻いて、良いかたちに作り上げる。 観て貰えば判るという状態にする。 

 

 ただ、休日をずっと家で過ごすのも嫌なんだ。 なんか、外に出ないと。

 ところが最近は大阪の刺激に慣れてしまって、京都で家の近所を散歩するというのも、いささか不満になっている。 撮影しても身が入らない。 ヤバい。 もとに戻さないと。