つげ義春の漫画が自分の記憶から消え去ることは、この先もけっしてないと思う。
この前読んだのは、『李さん一家』。今はこれ。
つげさんは自分の作品から意味を無くしたいという。
作品を作りながら、意味は無くす、自分にはそんな経験はない。
シュールレアリスムの作品は好きだけど、自分に当てはめて考えたことがない。
ただ、写真に意味を求めていないところがあるにはある。
だって、写るのは現実でしかないから。
自己表現からは、逃れたい。でも自分からは逃れられない。
つげ義春にも私小説風の作品は多いことからして、その辺りのことは興味深い。
自分にとって短編作家の代表は、つげ義春とレイモンド・カーヴァーです。