寂しい人というのは、寂しいのが好きな人でもある。
人といる時間より、寂しさを優先しているのだ。
それを譲ってしまったら自分が自分ではなくなってしまう、その居心地の悪さ。
耐えられない。
おさびし山、というのは『ムーミン』の中に出てきた場所だったか。
注目なのは「スナフキン」。誰の心の中にも居るような憧れの人。
孤独を愛する旅人。
ただしスナフキンは孤独が全ての人ではない。
暖かい季節はムーミン谷の人たちとも仲良く過ごす。
そのことを忘れてはいけない。
究極、一人でものを作る人は孤独な人。
そこには日常で説明のつかない何かを抱えているのだろう。
それがなければ、事は始まらないし、続かない。
上の写真は昔から足を運んできた公園のある「部分」を撮ったもの。
この前の日曜の朝に見つけた。
なぜだか知らないが、僕はこの写真はうまく撮れていると思うのだ。
これは僕の中の「独り」が、そうさせたもの。
言わば、お寂し感である。
ただしそのお寂し感も、時には光が差したりもするのだ。