日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

「古本まつり」と、「アンセル・アダムス」


京都左京区百万遍、11月恒例の古本まつりに足をふみいれる。
ひさしぶり。

さらさらと流して見ていると、アンセル・アダムスの本を見つける。
うーん、見つけてしまった。どうしよう。




\3800なり。定価ならば、まず\5000は下らない本だろう。
そんなことはいい、僕にとって今必要な本か、否か、と迷い、

えいっや、と買うことにする。ズシっ。それなりの重量感。

でも、買ってよかったと思う。
確実な技術で裏打ちされた写真。
やっぱり、きれいというだけで、作品の価値はたしかに上がる。

以前、この方のプリントはホント凄いと、展覧会を見た友人から聞かされたことがある。
たしかにそうなのだろう。
誰のでも「オリジナルプリント」というのは、それだけで見る価値がある。
ゾーンシステム(だったっけ)を考案した、この方のならば、間違いはない。
20年前くらいでも、何千万の値がついて購入されていたと思う。
それを、こうして印刷で再現するには、やはり限界があるということだ。

大御所の写真家の本は、案外、買うのに躊躇する。
新品では、今さら感があって、なかなか手に入れる気にはならない。

ふだんとは違うものに手を出すから、古本ならではの満足感がある。


その後、床屋さんで丸坊主にして、家に帰りました。


Ansel Adams: 400 Photographs

Ansel Adams: 400 Photographs