日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

答えられない。












不審者だと思われてるのかと思って見られるのを嫌がっていたら、
声をかけられ、「あのここで何を撮っているんですか?」と質問された。

やっぱり疑われているのかと思って、いや、ふつうに写真を撮ってるだけだと答えると、
一度は去って行き、向き直ると、もう一度声をかけられる。

どうやら、単純にこっちの行為に興味があったみたいで、
どういうものを撮ろうとしているのか、知りたかったらしい。
少し安心した。

とは言え、こちらは三脚を立ててはいるものの、まだ全然定まってはいない状態。
目の前にあるのは、隣り合わせて建つ小洒落たマンションと古いアパート。
どう答えていいのかわからない。
そんな状態だとを説明した。

その女の子の年齢は、たぶん20歳くらい。
積極的なんだなと思う。素直に行動できて、結果嫌みな感じもなく、去っていった。
素直に気持ちが伝わらない僕から見ると、そういう感じの人はうらやましい。

結局、その場では撮らず、奥に止めてあった車の後ろに回って、違う雰囲気のものを撮った。
うまくいけば、写真にはなるけど、やはり意味は不明な一枚だとは思う。

夜明け、6時40分。