日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

エグルストン  The Democratic Forest を購入。





エグルストンの新書は、表紙の写真が好きと言う理由で購入した。
勝手ながら、自分が撮る写真と近いように思っている。

自分はデジタルカメラでその多くを撮るようになってから、撮る量が増えた。出したい色や質感をコントロールできることが、その最大の理由だ。
以前、フィルムで撮っていた時は(今も時々撮るが)テスト焼きの結果を見て、その善し悪しを判断していた。ラボに焼き方を指示して、再度焼き直すことは、ほとんどしなかった。ダメなものはダメ。深追いはしなった。

今は、ちょっとした思いつきでも、何のためらいもなくシャッターを切れる。その結果もひとつ残らず、すべて確認できる。
これが僕のやりたかったことだったのか、と思ったりする。

エグルストンはカラーの写真の自由を早くに手に入れた。手間はかかっただろうが、経済的にも恵まれていたということもあって、それに心血を注ぐ自由はあった。すべてが被写体になるという自由さは、カラー写真の表現の確立があっての話だろう。
その自由が、やっと自分にも手に入った。今頃になって。



William Eggleston: The Democratic Forest - Selected Works

William Eggleston: The Democratic Forest - Selected Works