日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

降っても晴れても、その13。 

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映画『万引き家族』はずいぶん前に録画していたのだけど、ずっと見れずにいた。

『誰も知らない』と同じ匂いがしたからだ。子供の生き死にが関わる物語は、親には辛い。

他人事にはなれない。

見て、安心した。

おばあちゃんが死んだその後も物語は続いてて、 残酷な救いだけど、それでも救いは救いだと思えた。女の子だけは、気になるが。

 

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映画としての表現の仕方も、他人事ではない。

昭和の時代なら、こんな日常のみすぼらしい風景は映画の画面として 見るに堪えなかった。

フィルム映画を少人数で作り上げるのは、映像のボリューム感を失わせる。

それが今や、カメラの良さなのか、空気が入れ替わったのか、身近な風景が、きれいにすら感じる。フランスの映画のように、そこに光と色を感じる。

それが是枝作品の凄さ。

つまり日常の凄さで、人の凄さ。いったい我々は何者なのだろう・・・ていう感じ。

安藤サクラが涙を流すとこなどは、タルコフスキーの『鏡』を連想した。

『鏡』はロシアですけど。

 

午後は、『スウィングガールズ』を見る。

こっちは2回目だけど、これもまた楽しめました。

 

 

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