日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

形のないもの。

f:id:sakakazupics:20210313024724j:plain

 

f:id:sakakazupics:20210313015151j:plain

 

f:id:sakakazupics:20210313024829j:plain

 

 

今は、真夜中の午前2時。

外は風が音を立て、雨がざあざあと降っている。遠くで雷の音も聞こえてくる。

書きたいことは、何も見つからない。

あったはずだけど、今書くと嘘になる。

真夜中の時間は不思議だ。妙な心境になる。不安がつのる。

壁の向こうには家族がいるのに、自分の周りには誰もいない気分になる。

世界で、ひとりぼっちの自分。

この心境は僕のことであって僕のことではない。

 

f:id:sakakazupics:20210313025018j:plain

 

f:id:sakakazupics:20210313025133j:plain

 

日常には闇がある。人には闇がある。

さっきまでは無くても、今の瞬間にはボンヤリと見えている。

たぶんそこには、子供の頃から感じた切なさも混じっている。

不思議な闇。しじま。

次の朝には無かったように忘れる。いつまでも付き合いきれない。

 

忘れようがない事実もある。

失った人や時間は、どうにもならない。

でも人は他の動物のように、それを自然の中に葬り去ることもできない。

人には他の動物にはないものがある。

南方熊楠曰く、人には心あり。

 

在るは無い。

無いは在る。

どちらも、見てとれる。

そういうものを目に見える形にするのは、案外無駄な事でもない。

事実、それはある。

考えてみれば、人の世界は初めからそれでできている。

 

f:id:sakakazupics:20210313024922j:plain

 

f:id:sakakazupics:20210313032244j:plain