日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

引き返す。

 

 

 

 暗い空。 歩道の脇に立てられたニコンの支店の時計を見ると、4時50分。 ここまで歩いては見たものの、やっぱり引き返して、家に帰ることにする。

 

 今朝もいつも通りに支度して家は出たのだけど、どうにも、これから写真を撮ってやろうという気力が、湧いてこない。 三脚の足を伸ばしてカメラを取り付けることさえ面倒に感じる。 

 今朝は、負けを認めることにする。 認めた上で開き直り、再度布団に入って、6時を過ぎてから中庭に散らばった枯葉の掃除をした。 ふだん平日にやっていることをいつも通り行い、自分をすっきりさせる。 散らかった庭を見るのが嫌なのである。

 

 

 昨日から次回の展覧会の展示プランを考え始める。 でも考え始めた途端に、壁にぶち当たってしまった。 「失敗」の2文字が頭に浮かぶ。 ヤバい。 このままでは、お金もかかる上に、取り返しもつかない。  

 これから、大幅なテコ入れ作業の始まりである。 安藤忠雄曰く「闇の中を走るのが人生」。 それは僕にとっても、死ぬまで続く。

 

 昨日の日中は、家でレコードを何枚か聴き、TVを見て 中川家 の漫才で笑い(僕はお兄ちゃんと同い年のB型だからか、この人のやばい部分で共感している気がする)、録画していた『グーニーズ』(80年代のお気楽映画、イマイチだった)を見る。 

 夜は、NHKスペシャル『混迷の世紀』を見て、世界と人類のこの先の在り方に絶望し(写真を撮っている場合ではないと本気で思いました。 今朝撮れなかった原因の1つに、この番組を見た影響もあったかもしれない)

 その後10時から、NHK FMにて 坂本龍一ニューイヤー・スペシャル で、ガンと闘病中の坂本さんの声と音楽を聴いて寝ました。 

 

 

 

 今日はこの後、お昼に撮影することにします。