日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

宇宙の横丁。

 

 前回の続き。

 上本町の駅の近くで穴だけの店を発見する。 写真を撮ってその場を後にしてから思い出し、検索して見つける。 クマの手カフェ。  以前、ニュースで見たことがあった。 

 

 

 今朝、目が覚めて部屋のイスに座り、なんとなく机の上を整理し始めたら、唐突にめまいがして吐きそうになる。 久々のメニエル。 すぐに横になったが治まらず、会社を休むことにした。

 会社を休むのは気が引けるが、自分の中での仕事への考え方も歳と共に変化しているので、別にいいかという気持ちである。 むしろ、それくらいの方が良い。 だけど今夜改めて「メニエル」という言葉を見ると、今朝の感覚が甦りそうになる。 悪循環。

 

 写真は、『男は日本立ち』からの、ションベン小僧に続く。 

 そして、ホテル街に歩を進める。 その表通りに建っている『国立文楽劇場』・・・・は、撮ってない。

 下の写真の右下に辛うじて「国立」の文字あり。 これが劇場の裏側。 左上には「HOTEL」の看板。

 

 杉本博司の『曽根崎心中』やETV『にほんごであそぼ』なんかで、僕もいくらか文楽になじみはあるが、芸能とは本来こういう世界と隣り合わせのものなのだろうと、街の雰囲気を眺めながら思った。 

  

 

 しかし今日は、会社を休んで家にいて、1日という時間の短さを改めて実感する。 あれしとけば良かったか、それともこっちか。 過ぎ去っていく時間に未練ばかりを感じている自分。 1時間があっという間に過ぎていく。

 そんなだから、写真を撮ろうとする気持ちは加速していくばかり。 心に病を感じれば、それは反面、創作のエネルギーにもなる。 だから、じっとしてはいられない。 今もこうして今日1日の総まとめをやっている。

 横になりながらも、今日1日でこれまでの写真の編集も進んだ。 ていうか、そればかり繰り返していた。 「少しでも見応えのあるものにしたい」だとか、「思いもしなかったところにたどり着きたい」。 そんなことばかり考えている。

 

 

 だが、そのことすらもストレスだ。 メニエルが本格化しないよう、今夜は頭の中をほどほどに休ませないといけない。 社会の枠組みから心が離れれば、もうそこには自分しかいない。 大袈裟かな?  そんな、宇宙の横丁にて。