日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

明るくて寂しい街。

 

 

 さっき見た「日曜美術館」のウォーホルの特集は良かった。 人隣を知らなければ見えてこなかったものを見た。 ウォーホルの真似をするつもりはないが、自分も弱さを抱えてなければ写真にたどり着くことはなかっただろう。 この先、何とかやっていけるだろうか。

 

 今朝はちゃんと撮影に出かけることができた。 雨は上がって、夜が明ければ曇りの天気。 始発電車に乗って、結局、繁華街に足が向く。 四条河原町。 ずっとウロウロしてた。 13,241歩で、374カットの写真を撮る。 今朝は何となく寂しい気分だったから、明るい街を離れたくなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 昔の超合金が並んだ床屋さんの窓。 以前にも撮ったことがある。 その時は明るかった。

 

 アクマイザーやらロボコンやら、鋼鉄ジーグ。 もちろん、その他いろいろあり。 正月に BSで水木一郎さんの追悼番組が放送された。 それの再放送を見る。 僕もこの世代の人間。 今でも頭の中では普通に『バビル2世』の歌が流れるような人である。 テレビに合わせて、自分の口からも鼻歌がもれた。 

 昭和のあの頃、今と違ってテレビとラジオは本当に面白かった。 上の写真は、そんなあの頃のロボットの亡霊のように見えなくもない。 またはキャシャーンのアンドロ軍団がこっちに向かって歩いてくるシーンみたいにも見えなくもない。 ちなみにキャシャーンの歌はささきいさお。ほんま、ええ声。 二大巨塔。 

 キャシャーンと言えば、僕の根っこのひとつでもあるはずの、 タツノコプロ。 この会社をはじめ、70~80年代のテレビアニメは、アニメの制作会社が企画・原作からやっていることが多かった。  当時から僕はそれを意識して見ていたと思う。  雑誌の連載と書いてあるのは、アニメ版を焼き直した漫画がほとんどだったはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 繁華街で撮った写真だけど、人が「ウヨウヨ」よりは「人かげまばら」な方が心地よい。  そういう心地の良い寂しさは、僕はアリだと思っている。 

 どん底でもなく、演歌でもなく、馬鹿でもなく、能天気でもなく。 子供のように健康でちょっと寂しくて、幼さが残るような、そういう「画」が好きなのだ。