日な日な余波ははなやか歩く

週1~2回くらいのペースで、ここで写真展をやってます。「繰り返し」と「凡庸」は写真と人生の本質です。

2016-01-01から1年間の記事一覧

untitled. 8/16

untitled. 8/14

昨日はひとり。昼間、そば屋さんは休業していた。通りをわたり、向かいのうどん屋さんで、ビールを飲む。時々やってくる不思議な心地よさ。淡々として、過不足もない一人分の時間。それが家に帰っても続いた。セザンヌの「独り」は、自分にも思い当たる節が…

午前5時

抑止と自由。

気温が上がる。どこまで上がるのか、どうなっていくのか、不安の種だ。 家をすこしでも涼しくしようと、思案する。必死の中の楽しみ、それもある。 8月6日は午前8時から、リオの開会式の中継を見入って、ご飯を食べる。それは2016年の今。そして71年前の同じ…

untitled. 7/31

そんな気分。

部屋の風景が気になりだすと調整せずにはいられない。そんな気分の1日。ブライアン・イーノの新譜をHMVで見つけて思い切って購入する。それが、そんな気分にスイッチが入った理由。アンビエント。そんな気分にさせる音楽。ヘッドフォンで聴いた。 大袈裟な気…

夜明けの挨拶。

うまい具合に天気がよくなった。親子そろって晴れ男。夜明けの海はきれいだった。1分ぐらいシャッターを開けて、フィルムに光を定着させたが、静かに光る波はどんな感じに写るのか、まったくわからない。それが楽しみだ。 気がつくと、後ろに犬を連れたおじ…

untitled. 7/3

除湿機の存在はありがたい。

玄関に干した雨ガッパは、乾いても次の日にはまた濡れる。雨ばかり。好きなレイモンド・カーヴァーの著書のひとつ『象』を一編づつ読みながらの一週間。読んで楽な話はまずない。ひとつ読み終えては、巻末に添えられた訳者村上春樹の改題に目を通す。その度…

untitled.6/20

いつも自分に足りないことを思っている。自分が今とっている行動は何なのか、自覚したいと思う。意識が曇っている性で、目の前のことが一瞬何がなんだか判らない。そして後になって気がつき後悔する。自分はまさに窮屈な人間だ。 昨日、雨の午後、息子を連れ…

untitled.6/19

昭和生まれ、当然の。

棚から取り出したDVD、鈴木清順『陽炎座』は、初めてちゃんと観れた気がした。凄いもんだ。もうこんな映画は生まれないかもしれない。と一旦は思う。けど・・・・・他と比べても何が新しくて、何が古いのか、わからない。今という時代と昭和生まれの「自分」…

音の無い風景

偶然、UAのラジオを聴いている。 誰も聞いていない音は鳴っていないのと同じか、という話題。ならば、誰も見ていない風景は無いのと同じなのか。以前、平日の電車の車窓から見知らぬ田舎町を眺めていたら、線路脇きの小学校のグランドで、生徒の子供たちが体…

吉田山

帰り道は出来るだけ違う道を歩きたい。道を選びながら進むと吉田山に差し掛かった。 坂道の風景は面白い。期待しながら、キョロキョロして歩く。あちこちの家でバラが咲いている。青い空の光に映えてきれいなものだ。我が家のもこれくらい咲いたならと思うが…

なんて自由な世界。

歩きながらの缶ビールの最後は、味がしない。何で、こんなもの飲み始めたのかと思う。 蔦屋書店で佐内正史の『度九層』という写真集を買って帰ってきた。今はデジカメの電池もなくなり、ただ歩いているだけ。それでも幾らかの発見はあった。人に話すほどの発…

untitled.5/14

Untitled. 5/8

3枚くわえて、2枚へる。

新たに3枚のプリントをくわえてみる。それが増えた分、それまでのから違うと思った2枚を省いた。 約50枚の写真を編集の順番にデジカメで撮って、ディスプレイ上で眺める。

やがて、愛おしい日常。

森と骨、その3

『森と骨』 酒井一貴(さかい かずたか)mamiya RZ67 90mm F3.5 フジPRO160 NS 120 F32 2015.3.22 撮影機械焼き・2Lプリント、3枚を構成。

森と骨、その2

森の日陰に踏み入ると頭蓋骨が転がっていた。はあ、そうか、と思った。その骨は前に見たのと違って黄ばんでいて、生々しさはなかった。 以前に出会った骨は、そこに倒れた瞬間が想像できるくらいに新しく、洗ったように真っ白な鹿の全身の骨で、確かに生きて…

untitled 4/11

欲望は、ボチボチで。

夜明けに近所を撮り歩いたが、それほどの手応えもなく、家に帰った。久しぶりフィルムで撮る自分の意識は固くなってしまったのか、全然ダメだった。陽が昇り、一瞬にして辺りの風景は変わってしまった。何も見つからなかったけど、仕方ない。昼。桜は人を高…

職場の近所にラボあり。

うまくプリントされなかった写真は、初めから駄目な写真なのだ。そう決めた。そんな気がするのだ。それでも後でゆっくり1枚づつ見ると、必ず2〜3枚はいいのがあるもの。漠然と見てはいけない。1枚ごと新しい目で見る。凡庸ながらもいい写真があるはずだ。忙…

さまよいたい!!! 彷徨いたい!!!

きれいだと感動したものを撮ればいいのかというと、そんなことはない。何か引っかかるものがないと。ありきたりのコード進行では駄目なのだ。そんなことを思いながら歩いた。歩くのはよい。前進しているから。進んでいれば、思いもしなかった何かに出会える…

空振りと、絶倒。

すぐそこに山は見えるのに、立ち入る事はできない。 みんな会社の敷地や家の柵や、立ち入るべからずの立て看板でふさがれている。街の自然とは厄介なものだ。 歩いても歩いても全部空振りに終わる。別にいいや、こんなインスタント自然写真、撮る気もねえや…

忘れるだろう。

電車を乗り継いで3時間のたどり着いた街で、何を撮るのかと探し歩く。 河、山、向こう岸に見える滝、河原に捨てられたエロ本、閉鎖された旅館の門、それらは大した手応えもなくフィルムに収まって、これで終わりなのかとうな垂れる。 線路の下、トンネルをく…

untitld 2016.1.17

闇が欲しい。

今朝は霧がかかっている。昨日よりは寒くはない。右折して、いつもの森に向かう。どんな感じになっているか気になった。向こうの山が霞んでいて、樹の枝の輪郭だけがボンヤリ見える。それを眺めてから、振り返り、森の中を流れる河にそって歩いてみた。何度…

untitld 2016.1.3